ごく個人的な体験に過ぎませんが、息子と娘が違う保育園に通い、親として3園を経験しました。
公立と社会福祉法人、認可と認証と、それぞれの違いも味わいました。
もちろん、個人的な体験に留まらず、仕事で、多様な保育園を見学する機会もあり
総じて、大雑把に言ってしまえば、それぞれに違う、という言葉に尽きます。
認可園ではなくても、こどもへの環境が整った園、特色ある魅力を持った園があることも知りました。
先日のブログで、保育園の価値観と自分たちの価値観とがどれくらい重なり合うかを大事にするために
そこで、家族の価値観に合う園選びのために、見学の視点をお伝えしていきたいと思います。
なお、ここでお伝えしたい視点は、家からの距離や保育時間、こどものための当然の環境など
基本的条件をおさえた上で、更に「家族の価値観と重なる部分が多いかどうか」を
考える参考になるような、そんな意図で書いた項目です。
育休明けの入園を希望し、0~1歳くらいのお子さんと一緒に見学に行く時のことをイメージしています。
保育園見学に行くと、どの園も素晴らしい保育教育方針を掲げているように思えて
基本的な条件が揃っていれば、あとは直感や雰囲気に頼ってしまいがちです。
そこで、「なんとなくいい」の裏付けになるような、園による個性や違いが出そうなポイントを
ご紹介しています。
「これがいい園の特徴」「こんな傾向は気を付けた方がいい」という趣旨ではなく
園によってどんな違いがあるのかの事例の中から
ご自身にとってしっくりする在り方を見つけて頂ければ嬉しいです。
下記の内容について、順に書いていくつもりです。
まずは、1.先生の雰囲気・こどもの雰囲気についてです。
言葉で説明しにくいところですが、合う合わないというのは、結局この「雰囲気」次第という部分もあり、
複数見学した時の印象の違いは、「雰囲気」に因ることが多いです。
そこで、園の雰囲気の違いを感じやすいところを、ご紹介します。
まず、先生方の雰囲気を感じやすいのは、見学者である自分に対しての挨拶です。
挨拶の声、視線、表情など、個人の差異ではなく、園によって個性があります。
また、保育中のお部屋を見せて頂く時にも違いが出ます。
こっそりお部屋を覗き、お互いに気づかないフリをしたり、会釈だけして見学することもあれば
「こんにちはー」とご案内の先生と担任の先生が声を掛け合い、
保育中の先生とこどもたちが挨拶をしてくれることもあります。
また、見学の前または後に、どこかのお部屋で、園の説明を聞く場面があるかと思います。
その時に、まだ幼いこどもに対してどう対応してくれるのかにも、違いが現れます。
退屈したりぐずったりしても、何とか親が対応、というところもあります。
親への説明資料と一緒に、こどもへのおもちゃが用意されているところもあります。
その間くらいで、退屈しはじめたら、何か出してきて貸してくださることもあります。イロイロです。
説明・案内してくださる方は、園長先生である場合が多いようです。
もし園長先生以外の先生が案内してくださった時には、
「園長先生にご挨拶だけさせてください」とお願いしてみてください。
園長先生の雰囲気は、園の雰囲気を大きく左右します。
自分の感性に頼るしかありませんが、園長先生感じいいな、とか、頼りがいがあるな、とか、好きだな、と思うと
保育園とも相性が良い可能性が高いです。
なお、先生の雰囲気は、見学の時だけではなく、外でお散歩中のこどもたちを見かけた時にも分かります。
静かに整列して歩くところ。
先生同士がおしゃべりしているところ。
先生とこどもたちとがお話しているところ。
園によって違いが現れます。
そして、お散歩時や移動時は、先生は安全確保の方により多く意識を払っているので、
こどもへの接し方が素になります。普段の先生とこどもとの関わりを垣間見るチャンスかもしれません。
こどもの雰囲気で目を留めたい部分は、メリハリです。
自由遊びの時のこどもは、ものすごい盛り上がりを見せるので、
あまりの賑やかさにびっくりすることもあるかもしれません。
もっと静かに穏やかに遊んで欲しいと思うかもしれません。
でも、大事なのはメリハリです。これは、0~1歳よりも、少し上のクラスを見れば分かります。
遊ぶ時はどんなに賑やかでも、静かにする場面や話を聴く場面で切り替わりができていれば、
心配しなくても大丈夫。
保育園で過ごす時間は長いので、ずっと「ちゃんとしている」と、こどもだって疲れてしまいます。
きちんとする時と、自由にしていい時との切り換えができるこどもは遊ぶ時も目一杯遊ぶので、
本当に活き活きします。
そんなところで、園ごとの違いに気づきながら、合う合わないを感じていけば良いかと思います。
他のポイントについても、順にお伝えしていこうと思います。