遊びのきっかけは色々あります。「アレをやりたい!」「アレを作りたい!」という想いから始まる遊びもあれば、目の前のモノを眺めているうちに、遊びがひらめく場合もあります。そこで、1つのモノ(素材)から、こんなにも遊びが広がるよ、というアイディアを紹介していきます。題して「素材から広がる遊び」
子どもの「つくる遊び」としても、身近な素材の「折り紙」。
「折り紙」という名前がついているので、折って作品を作るためのもの、と思いますよね。
でも、よく観察してみれば、サイズが揃った正方形の紙で、色や模様も多様。折るだけでなく、切ったり描いたりするのにも都合が良い厚みと素材。
「折る」だけじゃなくて、色々な楽しみ方ができそうですね!
では、「折らない折り紙」ご紹介していきましょう。
■くしゃくしゃにする
折り紙あそびの最初は「くしゃくしゃ」です。
四角い紙が、形を変えるって、大人にとっては当たり前かもしれませんが、子どもたちにとっては、はじめての発見。手の感触、音、カラフルな色・・・と五感で楽しめるんですよ。
くしゃくしゃの遊び、詳しくはこちらにも掲載しています。
さて、このくしゃくしゃ、もう少し活躍させてみましょう。
◆くしゃくしゃにしてビニールに入れる
中が入れる透明のビニール袋に入れます。袋に入れることも、遊びになりますね。ある程度入れたら、空気を入れてクチを縛ると、風船のできあがり!投げたり、打ったり、転がしたりして遊べます。
袋の大きさを変えたら、どうなるでしょう。食品用の小さな袋や、大きなゴミ袋、それぞれの遊び方があります。
子どもたちが喜ぶのは、スーパーなどで、濡れた傘を入れるための「傘袋」。ここにくしゃくしゃ折り紙を入れてもいいですね。長ーくなるので、魔法のほうきみたいに乗ったり、野球のバットみたいに振り回したり、立てて倒れるのを楽しんだりと、遊び方がまた変わります。
◆くしゃくしゃにして透明な筒に入れる
傘袋と同じように見えるかもしれませんが、こちらは、透明な筒の中にくしゃくしゃ折り紙を入れています。透明な筒は、書類などを入れるクリアファイルを切り開いて、丸めてセロテープでとめたもの。傘袋よりもしっかりしているので、転がして遊ぶことができます。床の上で転がしっこをしたり、段ボールなどで作った斜面を転がしたりして遊べます。
◆くしゃくしゃを見立てる
くしゃくしゃにしたものが、何の形に見えるか想像するのも遊びになります。
自由に見立ててもいいのですが、遊びのヒントとして、「目」を付けてみる、という方法があります。「目」があるだけで、急に何かの生き物のように見えてくるんです。試してみてくださいね。
■ごっこ遊びにつかう
こちらのカラフルキャンディーは、4分の1サイズの折り紙を1つずつ丸めて、セロテープでコーティングして作りました。色紙としてとらえれば、ごっこあそびの小道具にもなりますね。他にも、小さくちぎって煮込み料理を作ったり、ほそーく裂いたり切ったりして麺にするのもいいですね。
もちろん、この写真のような具体的な形を作って、ごっこ遊びに使うのも盛り上がりそうです。
■切る
折った折り紙に切りこみを入れて、模様を作る方法は、子どもの頃に遊んだ人もいるかもしれません。作った模様を、こんな風にお日様の光が入る窓際に吊るしてみました。模様の形に、床に影が映ると何だか嬉しくなります。
■作ってあそぶ
作ったあとに遊ぶことのできる折り紙の作品も色々ありますよね。以前には、「折り紙のコマ」の遊びをご紹介しました。
いかがでしたか。折る、だけではなく、色々な遊び方ができる折り紙。もちろん、折るのも楽しいですが、1つの素材だと思えば、もっともっと楽しみ方は広がりますね。
ぜひ、色々な使い方で楽しんでみてください。