【素材から広がるあそび】ねんどの遊びは無限大

遊びのきっかけは色々あります。「アレをやりたい!」「アレを作りたい!」という想いから始まる遊びもあれば、目の前のモノを眺めているうちに、遊びがひらめく場合もあります。そこで、1つのモノ(素材)から、こんなにも遊びが広がるよ、というアイディアを紹介していきます。題して「素材から広がる遊び」

粘土は手軽で、遊びが広がりやすい材料で、私は大好きです。

以前の記事でも、「はじめての親子あそび」として、始めて粘土で遊ぶ時のコツをご紹介しています。

粘土って、こんなに色々な楽しみ方があるよ、というアイディアをどんどんご紹介していきますね!

■作品が残ることを目的にしない遊び

粘土で遊ぶ、というと、何かを作ることをイメージするかもしれません。なので、子どもたちが遊んでいる様子を見ると、何気なく「何を作ったの?」って、話しかけたりしますよね。

でも、粘土は素材そのものに触れるだけでも楽しいんです。
手触りや重さを感じ、形が変わることを面白がる。そんな風に素材にじっくり出会うだけで、充分に遊びなんですよね。
まずは、粘土という素材を味わうことが、充分楽しく、それだけでずっと続けられる遊びなんだと思ってくださいね!

小麦粉粘土、紙粘土、どちらでも楽しめます。

さらに・・・

◆ちぎる

ただ触るだけよりも、手の使い方にコツがいります。その分、大きさも形も劇的に変化します。楽しい。どんどんちぎりたくなるかも。

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◆色を混ぜる

色つきの粘土の場合は、色が混ざり合う様子も楽しいです。最初からカラフルな粘土を使ってもいいし、白い粘土に絵具を練り込んで良く混ぜても好きな色の粘土を作ることができます。

違う色の粘土を混ぜると、最初は色同士が重なります。もっと混ぜるとマーブル模様に。そして、最後には、色同士が混ざり合って新しい色に。その変化もいいですね。

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■偶然の形を楽しむ遊び

何かの形が残るのも楽しいけれど、あまり「●●を作ろう」と意識しすぎないで作るのも、また楽しいものです。

◆自然素材と組み合わせる

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木の枝や木の実、どんぐりなどと組み合わせてみるのも楽しいです。自然の素材や粘土の、そのままの形が味わい深いですよね。

◆型押し

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左から、ペットボトルのキャップ・紐・フォーク・クリップ・貝殻・割りばし

家の中の色々なものを使って、模様を付けてあそびます。この素材を使うと、どんな模様になるのかな、と予想するのも楽しいし、型を見てあてっこするのも楽しい。もちろん、この模様を作品としてそのまま生かすのもいいですね。

◆見立てる

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ぎゅっと握ったり、適当にちぎったり、転がしてみたりしてできた形を、別の何かに見立てて遊びます。「折らない折り紙」でも紹介しましたが、目をつけると、急に何かの生き物みたいに見えてくるのも面白いですよ。

この遊びも、小麦粉粘土、紙粘土、どちらでも楽しめますが、何度も繰り返し遊びたい場合は小麦粉粘土、できたものを長く取っておきたい場合は紙粘土がいいですね。

■作りたいものを作る遊び

もちろん、これを作ろう、と、作りたいものがあって、それを作ることも楽しいですよね!「作る遊び」が盛り上がるアイディアをいくつかご紹介します。
なお、作りたいものを作る場合は、紙粘土がおすすめです。

◆お弁当づくり

お弁当の食材を作ります。ポイントは、「本物のお弁当箱」を用意すること。写真は業務用の容器屋さんで買ったお弁当パックですが、使わなくなったお弁当箱でもOK。1つ本物アイテムがあることで、作ったものにリアリティが生まれて、ぐっと気持ちが盛り上がります。

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◆金太郎飴のワザを使って・・・

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どこを切っても同じ模様が出てくる金太郎飴。そのワザを使ってみましょう。最初はうずまき模様が分かりやすいです。切る時は「糸」を使うとキレイに切れますよ。端の余ったところは、1つにまとめて、混ぜすぎずに、マーブル模様にしてもきれいですね。

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金太郎飴の理屈が分かれば、少し複雑な模様にもチャレンジしてみてくださいね。切る瞬間のどきどきも楽しいです。失敗しても良いので、何度も試してみてください。

◆チャームやネックレス

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お気に入りの形や模様ができたら、粘土が固まる前にゼムクリップを差し込んでおくと、乾いてから、ネックレスやチャームにして使うことができます。軽い素材の紙粘土を使うといいですね。
金太郎飴のように作った模様も、いくつか組み合わせると花びらのようになりますね!

■作ったものを生かした遊び

作ったものを使って、更に別の遊びへと生かすこともできます。

◆ひも通し

粘土の作品にストローで穴をあけたものを使って、ひも通しとして遊びます。詳しい遊び方はこちらに紹介しています。

◆得点おはじき

科学あそびの本に出ていた「得点おはじき」。紙粘土のボールの中には、小さな磁石が入っているので、お互いにくっつき合います。色付きのボールを指ではじいて、得点を書いたボールにくっついたら、得点獲得、というのが基本の遊びですが、ルールを色々工夫する楽しみもありそうですよ。

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いかがでしたか。
色々な遊びに大活躍する「粘土」の楽しみ方をいくつもご紹介してきました。このアイディアがヒントになって、もっともっと違うあそびや、自分たちの好きな楽しみ方が見つかれば嬉しいなぁと思っています。