読書感想文はこわくない、というプログラムに挑んでみることになった

この夏、 「児童向け造形教室とソーイングFab.」という
新しいタイプのお店の夏休み企画で、
自由研究と読書感想文の講座を開講しました。
開催前の思いから、モニター開催、
そして、開催時の様子などを思い返していきます。


2019/7/6

読書感想文はダイキライでした。

本を読むことは大好きだった。
文章を書くことも嫌いではなかった。
日記もせっせと書いた。
友達とお手紙ごっこをして遊んだ。

でも読書感想文は
どうしたらいいのか
さっぱり分からなくって
どーにも、書けなかった。

だから、分かるんです。
読書感想文、苦痛だよね、って。

本屋さんに行けば
読書感想文の「模範解答??」や
大人が書いた文章に「穴埋め」すれば
読書感想文が完成する本など
おそろしげな本が沢山あります。
みんな、困っているんだね。

子どもたちは
思ったままに書いていいよ、
って言われても
その「思ったまま」が
分からないんですよね。

「いいお話だった」
「感動した」
「何度も何度も読みたい」
「最後は、やったー、って気持ち」
「〇〇の場面で悲しくなった」

・・・って色々な感情を
子どもたちは、すべて
「おもしろかった」
って言います。

ここが、肝かな、と
思うのです。

「〇〇という教訓を得ました」
・・・みたいな、
大人が好む作文へと誘導するような
指導は、しません。
子ども自身が感じたことを
自分にしか選べない言葉で書ける
ということを、目指します。

感情や気持ちの表現を
増やすことで
読書感想文だけでなく
今後の生活の中での感じ方が
豊かになればいいなぁと
思っています。


2019/7/23

「感想文はこわくない!」の
モニター開催。
もちろん、宿題を終わらせることを
お手伝いする、というのが
一義的な目的なんだけれど
それだけで終わるのは
もったいないなーと思って。

気持ちを表す言葉は
沢山あるよね、ってことを
みんなで話し合いながら
実は、自分も毎日
色々な気持ちを抱いてるねって
気づいたらいいよね、って
考えてプログラムを作りました。

自分という存在との
向き合い方の1つかな、と
思うのです。

モニター開催では
自分の気持ちを書く欄に
「めんどくさい」って
書いてくれた子がいて。

「感動した」から始まる感想文より
「自分はめんどくさいと思ったけど
なんで、主人公は続けたんだろう」って
考えた方が、
借り物ではない、その子らしさが
伝わるな、って感じました。