連休に向けて、「あえて手間のかかる遊びを紹介する」企画。その3。
その①②と、年齢層高めでお伝えしていますが、未就学児さんの方が遊びネタのニーズが高いので、今日は小さい子が楽しめるものでご紹介します。
お出かけもできない、雨が降って公園にも行けない・・・となったら、家の中で発散できる遊びがいいよね。室内で発散系で子どもが好きなものって・・・ボールプール! と思い至ったのです。でも、泳ぐほど大量のボールを自宅で準備するのは現実的じゃないし。変わりになるものはないか・・・?
紙、だな。
新聞紙、薄葉紙(食器を包む薄い紙)、お花紙などの、薄くて、破りやすい紙が遊びやすいです。惜しげもなく大量に使います。(新聞紙なら5日分くらい。お花紙なら、500枚入りパックで2~3つくらい。)
夏の、水遊びに使うビニールプールか、子どもが入れるくらい大きい段ボール箱を用意します。そんなに大きい段ボール箱ないよ、という時は、段ボールを広げて、板状にしたものを丸くつないで、段ボールで囲われた場所を作ります。
フローリングのお部屋がいいです。ビニールプールか、段ボールの中に、紙をちぎって、どんどん、どんどん入れていきます。
床一面が紙で一杯になってくると、たぶん、子どもたちの方から、紙のお風呂にダイブします!まだまだちぎります。子どもの頭の上からかけたりします。子どもは、紙の中で泳いだり暴れまわったりします。目一杯暴れましょう。
紙をたっぷりちぎったら、高いところから降らせたり、中にもぐったり、かけあったりして遊びます。洗面器とかに一度集めて、ざざざーっと落とすのも楽しいです。
遊ぶ時間は、お子さんにもよりますが、5分くらいで満足する場合もあれば、ずーっと盛り上がっている場合もあります。大人が一緒に遊んだ方がいいですね。1人だと、すぐに飽きます。
さて、存分に暴れて、満足したら、この「紙」をどうしましょう。
よくおすすめしているのが、透明なビニール袋に入れて、風船として遊ぶ方法。普通の四角いビニール袋でも、空気を入れて縛ると、風船のように遊べます。投げてもいいし、紐をつけて高いところから吊るして、パンチしてもいい。
風船として遊んだら、このビニール袋に、水を加えてみてください。ふわふわだった紙が、驚くほどきゅーっと小さくなります。全体がしっとりするくらいになったら、ビニールの上から、ぎゅっぎゅっと、握ります。おにぎりのように。
ボールの完成。
乾かすと、堅い紙のボールになります。最初のお花紙と比べてると、色は一緒でも随分形が変わったねぇ、って分かります。
なお、うっかり水を入れすぎてしまった時には、色水遊びとしても楽しめます。水の中でお花紙の繊維がほぐれていって、どんどん状態が変わっていく様子を観察しても楽しいです。2歳さんくらいから遊べます。2歳児さんと遊んだ時は、この「お花紙の混ざった水」をプラコップにいれて、ジュース屋さんごっこをして遊びました。(そういう遊びに発展した時には、床に新聞紙かビニールシートを敷いておくと安心です。)(片付けの時に、排水溝が詰まらないように気を付けてください。)
お花紙をちぎって遊ぶ時に、よく紹介されるのが、「ドームづくり」。風船にお花紙を貼って、乾いたら風船を割ると、空洞の紙のドームが作れる、というものです。ただこれは、想像以上に扱いにくいです。手にベタベタと紙がくっついて、なかなか言うことをききません・・・!年の離れたお兄ちゃんお姉ちゃんに作ってもらうか、大人が中心になって作った方がよさそうです。
お花紙で遊んだ場合は、こんな風に色鮮やかな作品作りに展開しますが、新聞紙で遊んだ場合は、適度に水を加えれば、掃除に使えます。(新聞を濡らしたら、ぎゅっと絞って、部屋にばらまき、ほうきで掃いてね!)
さてさて。紙を浴びるところから始まって、とことん味わい尽くせる「紙のプール」。大人が心と時間に余裕がある日に、ぜひどうぞ。