枠をはめない時間からは 枠におさまらないほどの楽しさが生まれる

関西で会いたい人が何人かいて、

連休を利用して、こどもたちとも一緒に、会いに行きました。

 

ふと、予定の空いた日曜日の午後。

大河ドラマを毎週欠かさず観ているこどもたちのための時間として

大阪城公園へ。

 

息子は、どんな撮り方をしたら城がカッコよく写るのか、飽くなき研究を始めました。

門をくぐるたび、角を曲がるたびに

違った表情を見せる城の様子を、逐一カメラに納めるのでした。

その数100枚以上。

最寄駅から天守閣まで20分の距離を進むのに、1時間近くかかっていました。

 

息子にとっては、遠くに小さく見えていた城がだんだん大きくなってきて

写真で観るような角度にまで大きくなり

そして、最後は間近で見上げた時の圧倒感を感じる、という

そこに至る過程を存分に味わい、そして城内見学。

 

だから、城の大きさとか、だんだん近づいてくる緊張感を

リアルに感じた上での、展示見学になっていたと思うのです。

 

城に至るまでの道を、ただの通り道とみるのか

到着までの気持ちの盛り上がりを感じるためのものとみるかで

その意味が全く変わってきます。

息子は、城見学の演出効果を高めよう、と写真を撮っていた訳ではなく

ただただ興味の赴くままにレンズをのぞいていた訳ですが

結果的に、期待がじわじわと高まるものになったようです。

 

「城の見学」と言われて、城の内部だけ見学するのは

大人の先入観。

楽しいこと、興味を持つことは、何でもやってみよう、と

枠をはめない時間からは、枠には納まりきらないほどの活力が

あふれてくるんだなと、想うのでした。