【素材から広がる遊び】紙製コースター

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『あそびのじかん』出版を機に
発信を始めたページです。
日々の小さな遊びの風景に目を留めたり、
遊びについて立ち止まって考えたりすることが目的。
また、 私の感性も磨き続けていたいと想い、更新しています。

ある時期、1つの素材から
どんな風に遊びが広がるかを
いくつかの素材で試してみました。
個々の工作のネタ紹介というより
遊びって、こんなにも
拡がる可能性があるんだ、ってことを
お伝えできれば、と思っていました。

facebookに投稿した「遊びの風景」を、
こちらでも随時ご紹介します。


7月11日
【あそぼう!】
紙製コースター編1

私の好きな歌遊び。
いつもはパネルシアターを
使うのですが、
人数が少ない時には
あえて、こういう手元の遊びも
楽しそうです。

赤いもの何かな、って言いながら
裏側に、子どもが赤いもの描いたり。
決まった色の通りじゃなくても
それはそれで良くって。

お話したり、考えたり、描いたり。
そして歌ったり。
そんな遊びの入り口として。

「いつもの遊び方」と
道具を変えるだけで
違う遊びへの展開に向けて
発想が自由になる気がします。


7月13日
【あそぼう!】
紙製コースター編3

どんな形もコマになること
回せば見えないものが見えることは
私のオリジナルではなく
創造アトリエで学びました。

だからマルである必要もないのだけれど。
マルから入るのが、やっぱり考えやすい。

描いた模様と
回したときの模様が違うから
こう描いたらどうなる?
こう描いたら?
・・・と
私、ひとりで
いつまでも遊び続けてしまいました。

(写真は右下が元の模様です。
 メチャクチャを描いても描いても
 まわすと虹。)

作って、「できた!」ではなく
作って、やってみて、また作って、またやって
・・・という繰り返しが
遊びをどんどん楽しくするんだと思う。

この繰り返しループの入り口から
中をちらっと覗いてみて
「おっ?! 入ってみたいな」と
子どもが、自分で入ってこれるように。
私は、だまって、
入り口を、大きく開いている人になりたいな。


7月17日
【あそぼう!】
紙製コースター編4

「これを使って
面白いもの作りたいんだけど・・・」
と相談したら
〈すいかせんぷうき〉を
作ってくれました。

マルいコースターを
わざわざ切って作ってますが
せんぷうき、というアイディアは
マルだからこそ思いついたのでしょう。

ちょっと前に使った割りピンが
活用されています。

最近、時折耳にするのは
子どもに「自由に作っていいよ」と言っても
彼らだって、どうしていいか分からない、と言うこと。
子どもが「作りたくなる」ような
環境の設定をすることが
大人の役割だよね、という文脈で聞きました。

いつもと違う材料を用意することが
いつもと違う発想が生まれるントになるかもしれません。


7月18日
【あそぼう!】
紙製コースター編5

フライパン。
画用紙を丸く切ったものと
何が違うか、と言えば
紙の厚みと丈夫さなのです。

丈夫さを生かして
遊びに耐えられるものを
作りました。

黒いビニールテープを
ケチらずに使っています。

おままごと遊びをする子どもなら
きっと、おもちゃのフライパンは
持っていると思います。

だから、こんな風に
手作りする必然性はないかもしれません。

でも、子どもは喜びます。

自分が遊びに使いたい何かが
自分の手の届く方法で作れることが
きっと楽しいんじゃないかと思います。

欲しいものは自分で作れる、という実感。
それを持つことができるだけでも
こういうものを作る意味があるかな、と
思うのです。


7月19日
【あそぼう!】
紙製コースター編6

フライパンを見た男子が
目玉焼きを打って遊ぶので
あぁ、そうか、と
こんなものも。

雰囲気を出すために貼った
オクラのネットが
ハエ叩きっぽいけど
まぁ、いいや。

ボールは、黄色いスポンジを
セロテープで巻いて作りました。

ちょっとだけ玉が打てるくだらなさが
妙に、おかしいです。

コントロールは難しい。

ちゃんと遊びたい場合は
ボールにタコ糸など付けて
ラケットに留めておくと
良いかと思います。

7月20日
【あそぼう!】
紙製コースター編7

平面の世界を立体にしたくて。
とはいえ、まだ
ただのオブジェでしかないので
もう少し、工夫したいなぁ。

あぁ、でも。
スイカとか、リンゴとか。
本物の果物を切ってみて。
外側と内側がちがうねーって
みんなであれこれ観察して。
それから、こんなものを作れば
結構楽しい感じになるかもしれないな。

これだけを見るのではなく
どんなストーリーの中で作るのか
そこが大事なのだろうなぁ。