【素材から広がる遊び】折らない折り紙

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『あそびのじかん』出版を機に
発信を始めたページです。
日々の小さな遊びの風景に目を留めたり、
遊びについて立ち止まって考えたりすることが目的。
また、 私の感性も磨き続けていたいと想い、更新しています。

ある時期、1つの素材から
どんな風に遊びが広がるかを
いくつかの素材で試してみました。
個々の工作のネタ紹介というより
遊びって、こんなにも
拡がる可能性があるんだ、ってことを
お伝えできれば、と思っていました。

facebookに投稿した「遊びの風景」を、
こちらでも随時ご紹介します。


「おりがみ」の新しい遊び方を
見つけてみたいなぁ、と思うのです。

おりがみ、って、折り方に手順があって
決まった通りに折らなくちゃいけない感じがして
ごく小さい人にはハードルが高く。
それでいて、仕上がりは
「まぁこの程度だよね、おりがみだし」って感じで
あまり期待されていない気がしませんか?

決まった型がたくさんあるので
今のところ驚きが生まれる余地が少ないかもしれません。

おりがみの
ひと味違う使い方に、挑戦してみます。


7月30日
【あそぼう!】
折り紙編1

この楽しさは
ぜひ遊んでみてもらいたい!

適当にぐちゃっと丸めただけなのに
「目」のパーツを付けた途端に
何かに見えてくる!
えっ?!と思うほど、鮮やかに。

何に見えますか?
なお、左奥の「クリくん」は
さかさまにすると
ピッコロさんにしか見えません。

ぐちゃっと丸めた折り紙が
何かの生き物になる。

「これ、キャベツでしょ」と
適当な感じで、折り紙を握っていた娘が
目を貼ったら急に
「あ。いるか!」「くり!」と驚く。

この面白さは、写真では伝わらない。
ぜひ、つくってみてー。


7月31日
【あそぼう!】
折り紙編2

子どもたちが「雪の結晶」と呼ぶ
あの切り紙を
どうやったら
かっこよく見せられるのか。
やっぱり黒だろう。

とやってみた結果です。

切り紙は
色・折り方・切り方・・・と
組み合わせが無限大なので
つい何枚も作ってしまいました。

他のアレンジもできそうです。
明日に続けてみます。

「黒」と組み合わせると
見た目の雰囲気がぐっと変わる。

子どものものだからって
いつもパステルで
かわいい色味って
決めつけなくてもいいよねー。


8月1日
【あそぼう!】
折り紙編3

クリアファイルは優れもの。
透明で
しっかりしているのに
ハサミで切れて
加工が簡単で
なのに、お値段もお手頃。

透明を活かしてこんな見せ方。

こんな風に飾ると、作ることが楽しくなるよね。

壁に影をうつすと、こんな感じに。


8月2日
【あそぼう!】
折り紙編4

ぐちゃぐちゃぐちゃ ってして
びりびりびり ってして
四角く並べました。

うん。いいね。

元の、折り目1つない
ピンときれいな紙よりも
好きです。

紙遊びは
ぐちゃぐちゃと
びりびりから
始まりますね。

「ましかく」で
「しわ」ひとつない。

きちんとしすぎていると
おもしろくないのかもしれないなぁと
(↑何かの人生訓ではありません)
ぐちゃぐちゃ。びりびり。

いかがかしら?

色面の構成として、このままでも、いい。
これを使って何か折ってみても、いい。


8月3日
【あそぼう!】
折り紙編5

ぐちゃぐちゃびりびりの後の
折り紙を
透明な筒に入れてみる。

転がしても楽しい。

というよりも、
転がして、色の見え方が変わるのを
楽しいね、と感じられる人になれると
いいなぁ。
そういう「楽しい」のスイッチを
沢山持てる人は
身の回りの色々なことを
遊びに変えられると思う。

特効薬はない。
こういう、ちょっとした
自分で作り出せることへの「楽しさ」に
子どもが出会う度に
近くにいる大人が地道に共感し続けることが
きっと大事なんじゃないかな、と思う。

ぐちゃぐちゃびりびりってすると
何して遊んでもいいよ、って
そんな存在に変わった気がする。

色の見え方をこだわったり
転がしてみて変化を楽しんだり。

そういう、あれやこれやと試すことを
楽しめるといいなぁ・・・。

そのためには
「大人が地道に共感しつづけること」と
[あそびのじかん]の投稿には書いたけれど
子どもと関わる時に
「共感」と「積み重ね」を続けるには
私たち大人が
自分の感性を磨いていることも
大事なのなかな、なんて、思うのでした。