【Himemama杉並さんワークショップ】実感を持って世界を拡げる

スタンプコンクリート

杉並区で、地元密着のすてきな活動を続けている

Himemama杉並さんとのご縁を頂き、

ワークショップを行いました。

 

イベントのタイトルは

【キッザニア東京を創ったママの読み聞かせ】

私自身では、絶対思いつかないタイトルなのですが

そうか、お母さんたちが聴きたい・参加したいと思う要素は

こういうことなんだな、と、今までにない視点を頂きました。

 

 

この日のプログラムは

前半で、こどもの遊びや絵本についての講義

後半が、その実践としての絵本の時間、というもの。

「前半の講義の時間で

キッザニアのヒミツを、絵本の読み聞かせにからめて

お話してもらいたい」という

リクエストを頂きました。

 

最初は、えっ?! と思ったものの

どちらも、私が大事にしているものに変わりなく

それならば、根底に流れる「こどもに伝えたいもの」は

確かに共通しているかもしれない。

そう思い、考えてみると、

それは「実感を持って、新しい世界を拡げること」でした。

ヒメママ杉並

何か知りたいことが、簡単に調べられるようになりました。

インターネットやテレビを見て

「知っているつもり」になっていることが沢山あります。

 

でも、そうでしょうか。

マイクに向かって話すと、緊張してのどが渇くこと。

ピザ生地は弾力が強くて、伸ばしても伸ばしても元に戻ってしまうこと。

警備員さんの着ているベストは重たくて暑いこと。

・・・そういうことは、自分でやってみなくちゃ、感じられません。

私自身はキッザニアで、こどもたちが「自分で感じる」ことを意識していました。

 

警備員のベストを着た時に

「責任感を感じて身が引き締まる」と感じることが、「正解」ではないのです。

「重いね」「暑いね」「できるかな」「悪い人が来たらこわいなぁ」

・・・どう感じるかは人それぞれ。

そこに正解はありません。

自分が感じたことのない世界の存在を

知識ではなく五感で感じることを

大事にしたいと考えていたからです。

もちろん、キッザニアは現実ではないけれど、

こどもと現実を結ぶ扉でありたいと思っていました。

絵本も同様です。

私がお話会で紹介する絵本の読み方は、

絵本を読み、その世界を切り口に、現実に出会うこと。

例えば、トマトの絵本を読んで、実際のトマトに触れる、という方法です。

それによって、こどもたちは

絵本に登場するものと、実感を持って出会います。

そして、絵本の世界が、現実とつながっていることを知ります。

 

そんな風に絵本を味わえたら、親子ともに楽しいよ、って

伝えたいと思っています。

こどもたちが、自分の実感を持って、新しい世界を拡げること。

それは借り物の知識が広がることではなく

出会ったものを自分なりに深く感じることだと思うのです。

簡単に情報が得られる今だからこそ

自分の「実感」を持つ機会を作ることの大切さを

伝えていきたいと思っています。