目指すところが変わるのは、前に進んでいるから

11月1か月かけて、WEBサイトを大幅にリニューアルしました。時々、気合を入れて、時間をかけて、わーーーーっと、修正するのです。

WEBリニューアルが必要なワケ

私は何か為したいことがあって個人事業主になったのではなく、「個人でやってみる」という形から入って、考えながら仕事の形を作ってきました。だから、始めた頃〈こんな内容で仕事を受託できたらいいな〉と思っていたことと、今では随分違う状況になっています。

そうすると、WEBサイトで書いていることと、仕事の実績とが違ってきてしまい、それに気づく度に「あー、いかんいかん」と思いながら、書き直しています。それが、大幅リニューアルです。

特に、ここ2年くらいは、ページの構成を変えるとか、400本以上書き溜めたブログを15%くらい減らすとか、そのブログのカテゴリーを全部分け直すとか、かなり大がかりな変更を、何度か行いました。

こんなにも変更した一番大きな理由は、「親子に関わることは、何でもできます。」って言うのをやめて、「あそびの専門家」って言うことにしたからだと思います。そうすると、単に業務内容を書き替えるだけの変更ではなく、サイト全体の見せ方も変える必要がでてきました。ブログ1つとっても「親子に関わる話題。あれも。これも。」って見せるのではなく、「あそび」って、話題を絞るようになりました。

そういう大きな修正をしたくなる時が、時折やってきます。自分が変化に気づいたタイミングってことなんだと思います。

今回は「何ができる人か」を簡潔に書くことを目指した

仕事人としての自分を整理することに役立っているWEB修正ですが、今回のリニューアルで一番やりたかったのは、「私が何をする人で、何を大切に思って仕事をしているのか」を、言葉にすることでした。

個人で仕事をしていると「能力的に受託できたかもしれない仕事を獲得できないこと」が怖いので、ついつい「アレもやります、コレもやります、コンナ実績もあるんです」と、書きすぎてしまっていたのです。でも、依頼する人の立場になれば、「コレができます!」と、簡潔に伝えた方が分かりやすい。あれこれと並べた実績の中から、取引先さんが「頼みたいことと近しい事例」を掘りだしてきてくれたりしません。(当たり前。)

ですから、できる限り、業務内容を絞ること。その代わり、その業務について、もっと深堀りして記載することを意識しました。(子どもの興味を引き出すコンテンツは開発するけれど、学校の先取り教育はやりません、とか。)また、業務内容と、講座/講演の依頼を、分けました。今まで全部まとめて「業務内容」と言っていたのですが、「業務としてのプランニング(企画)」「情報を必要としてくださる方のリアルな接点としての講座/講演」という風にした方が、見た目に分かりやすいかと思ったからです。(これもまた変わるかもしれません。)

変わっていい、という当たり前のこと

そんな風にどんどん自分の業務内容を整理していくと、以前作った文章やサイト設計とのズレがどうしても出てきてしまいます。
一番大きなズレは、最初に名付けた屋号(こども×おとな×しごとプロジェクト、というWEBサイトのタイトル)と、今の仕事との乖離です。今までは、そのずれを、ごまかすかのように、「いやいや、違う言葉を使っているけれど、想いの深いところでは繋がっていて、そこが一番大事にしたいことなんです。」などと書いていたんです。

今回、その文章を全部消しました。その代わりに、「最初の頃は、こんなことやりたい、って思っていたんだよね。だから、こういう名前をつけたんだけれど、今では、変わってきちゃったね」って書いたのです。

そうしたら、すごく、すっきりした。今までよりも、随分、読みやすくなったと思います。

今までは、私のサイト全体が、タイトルから、コンセプトから、過去の記事全てに至るまで、1つの目標に向けた整合性のあるストーリーを構成していなくちゃいけない、って、無意識に思っていたようです。だから、無理やり整合性を取ろうとしてしまっていた。

でも、普通の1人の人間が、迷ったり、悩んだりしながら、少しずつ実績を重ねてきたことなんだから、想定通りにいかなかったり、途中で変わったり、もっと違うことが見つかったり・・・それで当然なんですよね。

目標が変わるのは前に進んでいるから

私は、ずっとずっと子どもに関わる仕事をしているので、周りの人たちからは「1つの道を貫いている」ように見える(らしい)のですが、それでも、具体的な実践のところでは、迷ったり、変わったりします。

たぶん、前に進んでいるから、変わるんだと思うのです。同じ場所にいたら同じ目標を持ち続けるのかもしれないけれど、自分なりに前に進むから、進んだ先に違う景色が見える。

夢、とか、目標、という話をする時に、1つところを目指し続けることは素晴らしい、という価値観を見聞きすることが多いように思います。「夢に向かって一筋」や「ブレない目標」という言葉が「良いもの」として使われることが多い。

でも、目標は変わってもいい。むしろ、自分が何かしら進んでいるからこそ、目標を更新できるんだと思うのです。

私の目指すところも、これからも、まだまだ変わっていくんだと思います。その時に、また少し前に進めたんだな、って、自分を肯定していきたい。
そして、これから自分の人生を進んでいく子どもたちに対しても、夢や目標は、変わっていい、ってことを、伝えていきたいなぁと思うのでした。