お父さん・お母さんの「できないこともある」に共感したい

~Co-そだてホーム~さんとのワークショップで体験できたことは

私自身の立ち位置、お父さんお母さんへの向き合い方を

改めて考える機会となりました。

 

私だからこその、お父さん・お母さんとの向き合い方

その立ち位置や視点って何だろうと、考えたのです。

 

 


 

こどものため、という言葉は

時に印籠のような強い力を持つ、と感じます。

 

「こどものため」に、これがいいんです。

食事や・おもちゃや・教育や・生活習慣や・大人の振る舞いや・育て方・・・

だから、そうしましょう、って。

私も、そう言っていたかもしれません。・・・10年前は。

 

でも自分が母になってみると

「こどものため」に良いとは分かっていても

実践が難しいことって、沢山あることを知りました。

そこは理想論では語れない。

現実の話。

 


 

ある時、人気のある保育士さんが

保護者の批判をするのを聞いたとき

内容には同意しつつも、なにか違和感を持ったことがありました。

 

その違和感を心のすみっこにずっと抱えて

思い出すたびにもやもやを感じていました。

そして、会社を退職し、フリーランスとして活動するようになって

そのもやもやこそが、私の立ち位置を教えてくれているって

気づいたのです。

 

親としての実感と共感を持ちつつ

こどもにとっていいものを伝えていく

両方を知っている私だからこそ

できることがあるのではないか、と。

 

『あそびのじかん』もそんな想いで書きました。

そして、その『あそびのじかん』の想いに共感して

一緒にやりたい、と声をかけてくれたのが、~Co-そだてホーム~さんでした。

 


 

存分に、のびのび遊ばせましょう、と言っても

お家では実現できない遊びは沢山あります。

準備や片付けがタイヘン・汚れる・壊れる・興奮しすぎる・・・。

 

 

そういう遊びは家で無理してやらなくっても

外で、みんなで体験すればいいんです。

こどもに色々な経験をさせなくちゃと

お父さんやお母さんが、何でも自分で企画・準備する必要なんてない。

適当に、それが得意な人に任せればいいんです。

 

親子の時間が、つい家庭の中で孤立しがちだからこそ

お父さん・お母さんは、敢えて「自分にはできないこと」を持った方がいい。

そして堂々と頼った方がいい。

そう思います。

遊びに限らず、こどもに必要なものを、何から何まで

親が全部準備する必要なんて、全くないのです。

 


 

お父さんもお母さんも、それぞれに

得意なことも 不得意なことも、あるでしょう。

できることも できないことも、あるでしょう。

余裕のある日も ない日も、あるでしょう。

 

こどもに、やってあげられることも やってあげられないことも

どちらもあります。当然です。

 

「できないこともあるよね」って、親たちにも共感しつつ

じゃあ、どんあ風にしたら、こどもにとってもっと嬉しい関わりになるか

親子の関係性がもっと豊かになるのか

そんな風な姿勢を持っていたいと、改めて思うのです。

 

できたら、言葉ではなく、体験がすてきですね。

小麦ねんどをこねているうちに

お母さんたちの、こどもの遊びを見る眼が

寛大になっていったように。

小麦粘土こねこね

実体験の中から、親子の向き合い方に気づく。

その気づきに共感する。

そんな時間を、これからも作りたいと思うのでした。