連休遊びの準備をしよう:①お家で宝さがし

今年の連休は、遠くにお出かけに行ったり、レジャー施設に行ったりすることが難しくなりそうです。どこにも出かけられなくても、家でできる「いつもと違うお楽しみ」はきっとあるはず・・・ということで、今週は連休に試せそうな遊びをご紹介します。

いつも、私が紹介する遊びは、「お家にあるもので」「身近なもので」「気軽に」こんなに楽しめるよー、というものが多いです。とはいえ、今回はせっかくの連休なので、あえて、手間がかかるアクティビティで、がっつり遊ぼう、という方向性でご紹介します。対象年齢も、少し高いかも。

今日ご紹介するのは、「お家で宝さがし」。宝さがし、と言って想像するような、〈モノかくしゲーム〉じゃありません。ちゃんと手間のかかる準備が必要な遊びです。

この「宝さがし」は、子どもの手元に1通の【指令書】が届くところから始まります。
中を開くと、例えば、[雨のときに、さしてつかうよ。わたしは、どこにいるかな?] なんて書いてある。なるほど、傘だな、と思って、傘立ての所に行くと、次の指令書がそこにある。開いて読むと、[よごれたふくは ちゃんと ここにいれてね] あっ、お風呂に入る時に、脱いだ服を入れておく脱衣所のカゴだ、と思って、カゴの中を見ると、次の指令書・・・という具合に、指令書に沿って進むと、家の中のあちこちに、次の指令書が隠れている、という遊びです。

この指令書を、未就学児さんだったら5~6通、小学生だったら10通くらい、作っておきます。指令書に沿って、どんどんたどっていくと、最後に「お宝」にたどり着くのです。

指令書をいかに面白く作るのかが、腕のみせどころ。クイズ形式でもいいですね。文字ではなく写真を使って、どの場所で撮影した写真かあてる、なんて指示の出し方もできます。洗面所の蛇口のアップの写真とか、台所のヤカンのアップの写真とか、案外難しくて、難易度の調節もできそうです。

兄弟姉妹の場合は、協力して解いてもいいし、1通ずつ別の指示書を用意して、最後に2人の答えを合わせないと、「お宝」にたどりつけないようにする方法もあります。色々工夫していくと、作りながら楽しくなってしまいそうです。

そして、せっかく苦労して見つけた「お宝」なので、子どもが本当に喜べるものがいいですね。連休中に家族みんなで遊ぶつもりの新しいボードゲームやトランプでもいいし、今日のおやつに食べる美味しいシュークリームでもいいのです。

さて、絵本が好きな人は、この「宝さがし」、見たことがあるな、と思ったかもしれません。そうです。瀬田 貞二 作 / 林 明子 絵の『きょうはなんのひ?』(福音館書店)という絵本に登場したアイディアです。



大人が、ちょっと事前に準備をして、手間をかけて、子どもに存分に楽しんでもらう。この「宝さがし」を気に入ってくれた子どもの中には、「自分でも作りたい」って言ってくれる子もいるかもしれません。ぜひ、充分に時間をかけて作ってもらってください。大人は一生懸命、お宝を探してくださいね。

明日も別の遊びアイディアを紹介します。