【素材から広がるあそび】スチロールボードで作る

遊びのきっかけは色々あります。「アレをやりたい!」「アレを作りたい!」という想いから始まる遊びもあれば、目の前のモノを眺めているうちに、遊びがひらめく場合もあります。そこで、1つのモノ(素材)から、こんなにも遊びが広がるよ、というアイディアを紹介していきます。題して「素材から広がる遊び」

ダイソーに行ったら、スチロールボードが売っていました。3枚入りで100円!ちょっと前までは、東急ハンズとかに行かないと調達できなかったような「特別な素材」が、近所のお店で手に入るようになりました。さぁ、こんなすてきな素材、何にしよう。

厚みがあって、しっかりしているけれど、カッターでスッと切ることができます。(段ボールよりも弱い力で切れます。)はさみでも切れます。マジックで直接描くこともできるし、ボンドやセロテープも使えます。何かを作ってみることのハードルが、ぐっと低い素材なんです。

子どもに与えるものは、布や木や紙が良い、という考え方の人もいるかと思います。私も、布や木や紙の魅力には大共感ですが、「それだけが全て」ではないとも思っています。素材が変わることで、作りたいものが実現したり、新しいアイディアが浮かんだりすることもあります。

そんな訳で、前置きが長くなりましたが、スチロールパネルを使って何ができそうか、試していきましょう。

■顔はめパネル

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「アナハイムのディズニーランドの木製観覧車のミッキー」なんだそうです

真っ先に思いついたのは、顔はめパネル。旅行先とかで、顔だけ出して記念写真を撮る、アレです。
スチロールボードの真ん中に顔が出るサイズの穴をあけて、まわりに絵を描いて仕上げます。(先に絵を描いてから、穴をあけてもOK。)
写真は、ボードに紙を貼って絵を描いていますが、スチロールボードに直接描いてもOKです。

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かき氷さん。ボードのピンクを生かして、いちご味。

パネルも四角いまま残してもいいし、形に切り抜いてもいいですね。

■おめん

顔はめパネルを作る時に切り抜いた「顔の形」が残りました。
何かになりそう・・・という訳で、そのまま「顔」にしてみましょう。

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なんだか顔がシュール

マジックで色を塗って作りましたが、毛糸やシュレッダーにかけた紙を貼って髪の毛にしたり、帽子などの装飾品を作ったり、色々アレンジするのが楽しいですね。

■組み立てる

子どもの頃好きだったドールハウスの椅子が壊れて直そうとした時に、少ないパーツでできていることに驚いたのを覚えています。
あの時の椅子を、思い出しながら作ってみました。

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右下のマルで囲んだのが、そのパーツと椅子です。スチレンボードの厚みに合わせてカッターで切り抜き、はめ込んで組み合わせました。
なかなか達成感があります。
とはいえ、ドールハウスとして使うには、色も質感も、やや「軽い」感じがするので、もし「やっぱり木で作りたいわ」という場合には、試作&型として活用できるかもしれませんね。

■平面が立つ魔法!

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スチレンボードに切りこみを入れて、そこに厚紙を立てています。

「それだけ?!」って思うかもしれませんが、自分で描いた絵を立てることができれば・・・

・お話ごっこができる。
・街も作れる。
・動物園も作れる。
・電車も走る。
・輪ゴム飛ばしの的にもなる。
・すごろくのコマになる。

・・・とまぁ、色々に遊びが広がるんですよね。

小さなヒント、小さなアイディアから、違う遊びが思いつき、世界が広がることがあります。そういう一見小さいけれど、次につながるヒントをポケットの中にこっそり忍ばせておくと、子どもとの時間が、もっと、わくわくします。

■立体づくり

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正四面体と、正二十面体です。
算数の授業でやりましたよね?

方眼の入った工作用紙で正多面体を作り、えらく苦労したことを覚えています。ふにゃふにゃして定まらないし、糊代が面倒だし、糊はなかなか乾かないし・・・。

そんなことを思い出しながら、スチロールボードとセロテープで、すいすいと作ってみました。
こういう複雑な形が簡単に作れるのも、魅力的ですね。

サイコロにして遊べそうです。数字を書いてもいいし、顔の表情とか、動物とか、絵を描いたら、お話を作ったり連想ゲームをしたりと、新たな遊びが生まれそうです。


いかがでしたか。
いつもとは、ちょっと違う素材があるだけで、いつもと違う遊びが広がることを実感して頂けたら嬉しいです。

紹介した遊びもヒントにしながら、ぜひ色々工夫して楽しんでみてくださいね。