子育て学講座「違いは、悪いことではない」

子育て学協会主催の子育て学講座にて

「こそだてを楽しむ」というテーマの回でした。

 

この回は、「こそだてを楽しむ」ために

自分の価値観を再認識したり、

一般的な父親母親の感じ方の違いに目を向けたり、と

「親である自分」を意識する回です。

子育てあるある的な実感が多くて盛り上がる、私の好きな回でもあります。

 

「親がこどもを育てる」という文脈で話をする時

つい、親というものは、こどもに対して完璧な存在で

たった1つの正しい向き合い方さえ知っていれば

教科書通りに、こどもが着々と育っていく・・・と

そんなイメージを抱きがちだと感じます。

 

でも、親だって、1人1人違う人間です。

得意なことも苦手なこともあります。

価値観も違います。

疲れている時も余裕のない時もあります。

そこを認めない「子育てのHow to」は、

ただ親を追い詰める危険性をはらんでいると、気をつけています。

 

「大勢の友達と遊ぶのが好きなこども」

「1人で集中して遊ぶことが好きなこども」

どちらも、その子らしさであり素晴らしく

どちらかが望ましい、なんて決まった答えはありません。

ただ、親自身の人間関係のパターンによっては

「友達とばかり遊んで主体性がないのが不安」

「他のお友達と一緒に遊べないのが心配」と

同じ姿を見ていても、不安を感じる場合もあります。

それが、1人1人価値観が違う、ということです。

 

親とこどもの価値観が違うこともあります。

無理に合わせることが大事なのではなく、

「違うんだね」と認識していることが大事なのです。

それだけで、こどもに向き合う自分の気持ちが、ぐっと楽になります。

 

理想のこども、理想の親、なんて、たった1つのパターンで言えるはずがないのです。

違う、ことは悪いことじゃない。

1人1人違う、親と子も違う、そのことに気づいてさえいれば

違いは、新しい視点に気づくチャンスかもしれません。