【特別じゃないあそび】仕掛けのある工作は作ってからが楽しい

ちょっとした仕掛けのある工作は、作って終わり、ではなく、作ってからが楽しいのです。今日は、未就学さんから小学生まで、幅広く人気のある「よじのぼり人形」をご紹介します。

材料は、厚紙・ストロー・ストローの中に通せる太さのひも。

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厚紙は、洋服を買った時に型崩れ防止に入っているものを、普段から捨てずにおくと、こういうちょっとした工作をする時に便利です。

①厚紙に、「壁をよじ登るもの」を描きます。

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今回は、中学生の息子が協力してくれた「壁をよじのぼる消防隊員」です。消防士の服の色は何色だ、東京と地方で違うのか、とか、2人で言い合いながら、完成。

②「壁をよじのぼるもの」を大まかな形に切ります。

③ストローを切って、3センチくらいの長さを2本、用意します。(残りは使いません。)

④「壁をよじのぼるもの」の裏に、2本のストローを「ハの字」に貼ります。(このハの字が唯一のポイントです。)

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⑤ストローに紐を通します。ひもの端をハの字の上から下に通します。左右両方。写真のような状態になります。

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⑥これで完成。紐が輪になっているところを、どこか高いところにひっかけて、紐を左右交互に引いてください。のぼります。

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さぁ、ここからです。
遊びの作り方を紹介しているのは、「作り方の通りに作る」ためではないのです。新しい仕掛けを知ることは、自分なりにあれこれ試して遊ぶための入り口だと思っています。

さぁ、厚紙も、ストローも、まだ残っているし、自分なりに遊んでいいよ、と声をかけると、まず、人によって「何を試してみるか」が違います

登り方に興味を持つ人がいます。紐の引っ張り方。チカラの入れ方。どうやったら早く登るだろうかと、せっせと紐をひっぱったりします。時には勢い余って壊すことが多いのも、この人たちです。(乱暴なわけでも、壊そうと思ったわけでもないんです。早く登らせたい、という探究なんです。怒らないでくださいね。

仕組みに興味を持つ人がいます。どうしてハの字なんだ?真っすぐ(平行)じゃだめなのか?角度は緩やかな方がいいのか、急な方がいいのか?ストローは長い方がいいのか、短い方がいいのか?そして、試してみる。もしかしたら、裏返しで、仕組みが見えるようにして登らせる方が面白いのかもしれません。(実は紐の素材によっても、少し変わるんですよ。)

何を登らせるかに興味を持つ人がいます。スパイダーマン、ちょうちょ、カブトムシ・・・いえいえ、そんなのは、まだまだ序の口。雲とお日様だったり、パスタが巻き付いたフォークだったり、まだまだ面白いことを思いつきそうです。

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手にもったマジックペンは、上に登らせるのではなく、横向けに動かすそうです。紐が「マジックペンが描いた線」のように見えるんですって!なるほどー!

作ったものを使って、どんな風に遊ぶかを考えるのも楽しいですね。
写真はボルダリング大会です。紐をかけるためのフックを付けて、段ボールに貼り、大会ができるようにしました。

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誰かに教えてもらって、決まった通りのことをやるだけでは、遊びではなくて作業です。その中から、自分なりに楽しめることは何か、好きなことはなにかと、どんどん広げていくところが、遊びの醍醐味だと思うのです。

もしかしたら、子どもたちの遊びの場に、もっと色々な世代の人や、色々な遊びのアイディアが混在していた頃は、こういう「遊びの入り口」が、意識しなくてもあちこちで出会えたのかもしれません。
ただ、今は、新しい遊びに出合うチャンスが減ってしまっているので、こんなものもあるよ、と、ちょっとだけ大人がヒントを見せることも、遊びのネタを増やす1つの方法かなぁ、と思っています。だからこそ、ヒントを見せたその先は、子ども自身が、自分なりに自由に広げることを大事にしたいですね。

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【よじ登り人形】
材料:厚紙・ストロー・ひも
道具:はさみ・マジックペン・テープ